
風疹
(原因) | 風疹ウイルスは咽頭、尿、血液中に存在」する。 |
(潜伏期) | 直接 飛沫感染で伝播。麻疹.・水痘より伝染力は弱い 流行は 春〜初夏 潜伏期は10〜20日である |
(症状) | 2・3日間の発熱と、発疹である。 発疹は発熱と同時に出現する。発疹は細かい淡紅色で 顔面から1日以内で全身に及ぶ。 通常 3日目には消え始め 数日中に消退する。 全身とくに後頭部、耳後部のリンパ節腫脹が特徴 |
(合併症) | 関節炎・脳炎・血小板減少性紫斑病がある 妊娠初期で感染すると 先天性風疹症候群を起こす。 母体の検査が必要である |
伝染性紅斑
(病原) | ヒトパルボウィルス B19 |
(潜伏期) | 10〜14日である。 |
(症状) | 両頬部に左右対称性に拡がる紅色斑で俗に平手打ちされたようなという表現もされる。 |
(合併症) | 妊娠中、感染した場合は専門医のfollowが大切である。 |
ひきつけ
(ひきつけは、ケイレンをいう日常語です。)ケイレンは中枢神経から筋肉に至るまでの種々な部位の異常興奮によりひきおこされます。
乳幼児期は一生の中で、最もケイレンを起こしやすい時期です。ケイレン予防
(1)熱性ケイレン | 小児にのケイレンのうち最も多くみられるもので、6カ月〜5才頃に発症し、1才代に多い。 |
(2)軽症胃腸炎 関連ケイレン |
6カ月〜4才頃に発症し、1才代に多い。 |
(3)泣き入り ひきつけ |
6カ月〜1才半頃発症が多い。 |
(4)てんかん | |
(5)急性脳炎 | |
ケイレン予防
ひきつけたのが1回だけなら、通常は予防の必要はありません。2回ひきつけたら、この次から予防のための薬を使うかどうかよく相談しましょう。
(予防方法) |
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( 注意点) | 眠くなったら、ふらつくことがあるので、見守ってあげましょう。 |
麻疹
(原因) | 麻疹ウィルスはシクソウィルス群である。 |
(潜伏期) | 伝染力がきわめて強く、発症率は95%以上。 |
(症状) 一酸的経過 |
1)カタル期 : カタル期の熱がやや下降したあと、 再び熱を伴って特有の発疹が出現する 。 発疹は紅色、形状不規則の斑状。 2〜3で全身に拡がる。 発熱は1週間程度で、発疹消退後に褐色の色素沈着を残し、 徐々に消失する。 ※ワクチン接種後自然麻疹にかかった場合は異常経過をとる |
(合併症) | 細胞性免疫の低下により、最近による二次感染を起こしやすい。 1)中耳炎 2)肺炎 3)麻疹脳炎 |
帯状疱疹
(病原) | 水痘帯状疱疹ウィルス。 |
(症状) | 以前10才以下の小児はまだまだあったが、現在では広い年令層にみられる。 |
(予防) | 60才になったら水痘ワクチンの接種をおすすめします。 |
水痘
(病原) | 水痘帯状疱疹ウィルス |
(潜伏期) | 13〜17日である。 |
(症状) | 発熱とともに(熱がないことも多い)顔・頭の有髪部・体幹に種々の大きさの丘疹・小水疱・膿疱と進み痂皮を形成する。 |
(合併症) | 水痘髄膜炎。顔面に出現して、角膜炎。虹彩炎。 |
(治療) | 対疱療法。抗ウィルス剤内服。注射。 |
(予防) | アシクロビンの予防投与。水痘ワクチンの接種。 |
突発性発疹症
(原因) | ヒトヘルペスウィルスー6 |
(潜伏期) | 5〜15日 |
(症状) | 3〜5日間の発熱後、解熱とともに、体幹・四肢に淡紅色の軽い発疹が出現。 |
(合併症) | 熱性ケイレン。脳炎。 |
咽頭結膜熱(プール熱)
(原因) | アデノウィルス 3、7、14型。 |
(症状) | 罹患率が高い。 |
(診断) | のどや目を綿棒でこすり15分で結果が出ます。 |
(治療) | ウィルス感染なので抗生剤は無効です。 |
(予防) | せき、くしゃみ直接の接触や水を介して感染する。 手洗い、うがいの励行、タオルの共有しないことが大切です。 |
ヘルパンギーナ
(原因) | コクサッキーウィルスA群2,4,5,6,8,10型の感染で発症。 |
(潜伏期) | 2〜4日で、春〜夏に多発する。 |
(症状) | 発熱、咽頭通が強い。 |
(合併症) | 髄膜炎をみることがある。 |
夏カゼ
(原因) | エンテロウィルスやアデノウィルスが主な原因。 |
(症状) | 発熱やさまざまな発疹や胃症状が主で一般に軽症である。 時には、無菌性髄膜炎(発熱、頭痛、嘔吐)を起こすこともある。 |
(治療) | 対処治療が主となるが髄膜炎となると入院が必要である。 |
(予防) | 十分な休養と栄養が必要。 |
とびひ(伝染性膿痂疹)
(原因) | 細菌(黄色ブドウ状球菌、白色ブドウ状球菌)が原因です。 |
(症状) | 好発部位は幼児では鼻、口、耳の周囲から始まり急速にほかの部位に拡大する。 |
(治療) | 抗生剤を用いるが、外用剤だけでは治らないため内服が必要である。 |
溶連菌感染症
(原因) | β‐溶血性連鎖状球菌A群。 |
(潜伏期) | 2〜4日。 |
(症状) | 高熱、咽頭痛、頭痛などを呈し、発熱後12〜72時間で特有の発疹が出現する。 |
(診断) | 咽頭培養。 |
(合併症) | 溶連菌感染後糸球体腎炎。リウマチ熱。中耳炎。肺炎。 |
(治療) | 抗生剤の内服を10〜14日間行う。尿検査を経時的に行う。 |
水イボ(伝染性軟属腫)
(原因) | 表皮親和性のモルスクムウィルスによる。 |
(症状) | アトピー性の乾燥した皮膚を有する乳幼児に多く、成人では稀である。 |
(治療) | とった方がよいかどうかは意見が分かれる所です。
イボを取ることによって免疫刺激にもつながりますのでできるだけ痛くない方法で少しずつ取りながら免疫が出来るのを待ちましょう。 |
手足口病
(原因) | コクサッキーA16、あるいはエンテロウィルス71型でおこす。 |
(症状) | 1〜3日発熱(症例の1/2〜1/3)で無熱のことも多い。口腔粘膜疹と手掌、足底部の水疱性発疹であるが、肘、膝関節の伸側部および臀部にも同発疹がみられる。 |
(合併症) | エンテロウィルス71型には、無菌性髄膜炎が多い。 |
(治療) | ウィルス感染なので、抗生剤は無効で自然に治る。 口内炎がひどく、つばを飲むことも出来ず、よだれが多くなる。 脱水を起こしやすいので、ザラザラしたもの、塩辛いもの、酸味の強いものはさけ、(ヨーグルトよりプリン)イオン飲料などを少しずつ考えましょう。 |
(予防) | エンテロウィルスは、咽頭からは1〜2週間、便からは3〜5週間排泄されるので、排泄物を触れた人は手洗いをしっかりすること。 |